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大河の一滴

2002年01月28日(月曜日) 天気:今朝の気温:午前6時現在-5.9度

占冠村宮下地区にて

占冠村の夜

呆然と

ただ今の時刻は20:30分。
「さーて、何を撮りましょうかね。」
静かな夜、デジタルカメラを抱えて呆然と立ちつくしている担当者。

親の願い

と、その時、近くで人の気配がしました。
振り向くと、占冠駐在署長の奥様が愛犬「ビンティ」のお散歩をしています。
二匹のワンちゃんを飼っている駐在署長の神尾さん。二匹のうちの一匹は「花子」という純和風の名前がついているのに、なぜ、この子はビンティという名前なのか?
不思議に思って署長さんに聞いてみたことがあります。
「数年前にね、アメリカの動物園でゴリラのオリに落ちてしまった子供がいたんだよ。その時、身をていして子供を助けた雌ゴリラの名前が「ビンティ」なのさ。」
「なるほど。」
「そんな人間と動物の温かな関係を築けるようなコに育ってほしいなぁ、と思って名付けたんだよ。」
そう説明してくださった所長さんのはにかみ笑顔が印象に残っています。
いつも愛想の良いビンティ。両親?の願い通り、優しいコに育ったようです。

ブラブラと

ブラブラと歩いていても怪しまれるだけなので、取りあえず誰もいそうにない、る小高い丘に登ってみました。
梢の間からこぼれる宮下地区の小さな明かり。
ポツリポツリといかにもさびしく見えるのは、担当者の腕が悪いせい。実際にはもっと明るく見えています。

帰り道。
暗闇の中、ひっそりと光る街路灯。
ポッカリと浮かぶ温かな光を見つめていると、五木寛之さんの著書「大河の一滴」の一節が浮かんできました。
「私たちが生きるこの世こそ地獄というにふさわしい。しかし、その地獄のなかで、私たちはときとして思いがけない小さな歓びや、友情や、見知らぬ人の善意や、奇蹟のような愛に出会うことがある。極楽とは地獄というこの世の闇のなかにキラキラと光りながら漂う小さな泡のようなものなのかもしれない・・・。」(若干原文とは異なります。)
「そうかもね。」
遠くに光る優しい光を見つめながら、しみじみしている怪しいおじさん。