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冬の河原

2002年01月30日(水曜日)

占冠村字占冠地区にて

野ウサギの足跡

撮影日和

占冠村の午後。
気温はプラスまで上がっています。
こんな日は、暗い事務所の中にはいたくないものです。
さっそく撮影に出かけることにしました。

おーい山本さん

6年もこのコーナーを続けていると、いくつかの撮影ポイントができるものです。
今日は、そのポイントの一つ、占冠地区にある占川橋にやって来ました。
橋の上から遠くを望むと、河原に人影が見えます。
「誰だろ?山本さんかなぁ。」
はっきりとはわかりませんが、どうやら占冠村で印刷物などの企画制作をされている山本敬介さんのようです。
「おーい!山本さーん!」
「はーい!どうもー!」
「何やってるんですかー?」
「日課の散歩中でーす!」

渡ってみよう

「その下は水が流れてますよねー。」
「多分ねー。もう少し上流に行けば氷が厚くなっているので楽に渡れるんですがー。ちょっと渡ってみましょうかー。」

慎重に

氷の厚さを確かめながら慎重に氷の上を進んでいく山本さん。
「氷、薄いですかー。デブの僕が乗ったら一瞬で割れそうですねー。」
「アハハハハ。」

動物のカン

じわじわと進みながら、ようやく川の中心部までたどり着きました。
ふと後ろを振り返った山本さん、愛犬のクマを指さしながら、
「来ない(苦笑)」
愛犬のクマは、安全地帯と危険地帯の境界線で、心配そうにご主人を見つめています。

一人では行かせない

と、その時、クマがご主人のもとへと走り寄っていきました。
「ご主人様を一人では行かせない!」
そんな気持ちなのかも。

無事到着

ようやく対岸へと到着しました。

僕も行きます

薄氷の上を無事渡り終えた山本さん。愛犬のクマと一緒にこちらへ向かって歩いてきます。
「お疲れさまでした。僕も下りていきますね。」

山本さん

「毎日河原を歩いていらっしゃるんですか?」
「ええ。商売柄、いつもパソコンを眺めながらのデスクワークばかりじゃないですか。
だからいつもこの位の時間に気晴らしに散歩に出るんですよね。
また、散歩に行かないとコイツがうるさいですし。」
足下にじゃれつく愛犬を見ながら苦笑する山本さん。

カワガラス

「ほら、あそこにいるのがカワガラスですよ。クマがいつも追いかけてます。」
山本さんの指さす方を見ると、体長20センチほどの黒っぽい小鳥が羽を休めています。
「普通のカラスとは種類が違うんですか?」
「ええ、種類は全然違います。渓流に生息する鳥なんですよ。」
エサは小魚やカゲロウの幼虫なのだそうです。
いつも見慣れた風景でも、視点を変えると色々と新しい発見があるものです。

冬の河原

川のせせらぎ、キラキラと輝く雪原。天気も良くて気持ちのいい午後です。
「冬の川もいいものですよね。自然が造りあげた氷の芸術もあちらこちらで見つけることができますし。」
「ええ。さっきのカワガラスもそうですが、冬の川には結構生き物もいるんですよ。」
山本さん、そう言いながら川の流れの方へと歩いてゆきます。

限りなく0度

水辺にしゃがみこみ、流れの中にある平たい石をひっくり返す山本さん。
それをカメラにおさめようとする担当者。
ズボッ。
「うわっ、つめてっ。」
革靴のまま、ここまで入ってきた担当者。
冷水の中に左足がどっぷりと浸かってしまいました。

カワムシ

「夏、これで釣りをすればいっぱい釣れますよ。」
山本さんの指先で、ピチピチとはねるカワムシ(ウスバカゲロウの幼虫)。
冷たい水の中でも元気です。

冬の動物たち

「川には色々な動物が集まってくるんですよ。」
鹿に野ウサギにキタキツネ。
それぞれの足跡を指さしたりしながら、冬の動物たちの暮らしを説明してくださる山本さん。

野うさぎ

足下には、くっきりとした野ウサギの足跡が点々と。
「こんなに寒い冬でも一生懸命生きているんだなぁ。」
雪原を見つめながらしみじみしていると、突然車のクラクションが鳴り響きました。
「いけねぇ。橋のど真ん中に車を停めっぱなしだった。じゃあ、また、すみません。」
ズボズボとぬかりながら斜面をはい上がる担当者。
「やっぱり三浦さんにはスノーシューが必要ですね。」
せせらぎの合間から、山本さんの笑い声が聞こえてきました。