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凍裂の音に誘われ

2002年01月20日(日曜日) 天気:今朝の気温:午前6時現在-31.3度

トドマツの凍裂

おかげさまで?

さすがに7年もこのコーナーを続けていると、翌朝寒くなるのがわかるようになります。
昨夜、マイナス30度以下になることを確信し、目覚まし時計を6時30分に合わせてスタンバイしていた担当者。
おかげさまで?今朝の温度は-31.3度です。
「よーし、行こう!」
幻日やさかさ虹はもちろん、サンピラーまでカメラに収めるつもりで自宅をあとにしました。

光る朝

ただ今放射冷却真っ最中。
地面すれすれの所に漂う雲。舞うダイヤモンドダスト。
寒い朝特有の珍しい気象現象が現れそうな雰囲気ですが、残念ながら幻日もさかさ虹も出ていません。

凍裂の朝

鵡川にかかる橋の上から。
動物の足跡が点々と残る雪原。
その下は鵡川ですが、今は水音も聞こえません。
もう少しでサンピラーになりそうなほどはっきりと見えるダイヤモンドダスト。
しばらく見とれていると、
「パチーン!」
突如、左手の山で澄んだ音が響きました。
凍裂の音です。
「どこだ?どこだ?」

※凍裂・・・急激な寒さで木の中の水分が凍結して膨張し、その膨張圧に耐えきれずに幹が割れてしまう現象のこと。

無謀

凍裂の音を聞いたのは初めてです。いや、今までも聞いているのでしょうが、それとわからなかったのでしょう。
とにかく凍裂したばかりの木を探してみることにしました。
「トドマツが一番凍裂しやすいって言っていたよな。さっき音がしたのはあの辺りか・・・。」
山の上の方にあるトドマツを見つけ、取りあえずそこまで行ってみることにしました。

つらい

点々と続くキツネや野ウサギの足跡。
華麗に雪原を歩む彼らとは違い、ズボズボとぬかりながら急斜面をはい上がる担当者。
少し登ってはズリズリと滑り落ち、息を切らしながら、時には嗚咽まで漏らしながら山の斜面でもがいている怪しい人影。
知らない人が見たら、
「あのオッサン、アホちゃうか?」
と思うかも。

八つ当たり

行けども行けどもあるのは細いトドマツばかり。
「30センチ以上のトドマツじゃないとダメだって言っていたよな。最低でもこれくらいはなきゃダメなんだよ。わかってんのか?」
斜面の頂上付近にあったトドマツに悪態をついてみます。

見つけたぁ

その木の裏を見てびっくり。
幹の中心に、まさに今割れたばかりの新しい亀裂が入っています。
「見つけたぁぁ。」
思わず木に抱きつき、あまりの感動に号泣する担当者。

材木なんかにならなくとも

木の内部まで深く亀裂が入るため、凍裂した木は材木にならないそうです。
「いいんだよ。材木になんかならなくたって。頑張って長生きしてね。」
山の持ち主に怒られそうなことを言ってます。

深さはどのくらい?

「深さはどのくらいあるのかな?」
近くに落ちていた小枝を裂け目にさしこんでみました。
長さを測ってみると、ちょうど10センチでした。

ここまで来たらどこまでも

斜面を登りきると、平らな森が開けました。
歩きやすいので、どんどん奥まで行ってみることにします。

理想郷

しばらく行くと、綺麗なトドマツ林が現れました。
「おおー。」
まるで、森に眠る黄金の都「エルドラド」を見つけたような気持ち。
その神々しいほどの美しさに、感嘆の声が漏れます。

生命力

あちらこちらのトドマツに、古い凍裂の跡が残されていました。
この木の凍裂は6メートル以上ありそうです。

春まだ遠し

鹿が表皮を食べた跡です。
食べ物が少ない冬山。鹿さんもさぞかし大変でしょう。

そろそろ帰ろう

トドマツ林で遊ぶこと30分。
そろそろ山を下りることにします。
意外にも、この林で新しい凍裂の跡を見つけることはできませんでした。
やはりさっき橋の上で聞いた凍裂の音は、この林に来る途中で見つけたトドマツから発せられたもののようです。

ありがとう

「素敵な時間をありがとう。」
林の入り口にある、ひときわ大きなトドマツにお礼をして、この林をあとにします。

遭難パターン

ぬけるような青空、遠くに見える山並み。気温もだいぶん上がってきました。
いつの間にか、ずいぶん高いところまで上がってきていたようです。
まさにシロウトが山で遭難する典型的なパターンです。

寒稽古

場所は変わって占冠村中央部にあるコミュニティプラザ。
朝10時から、占冠村剣道クラブの皆さんによる寒稽古が行われていました。
年に一回行われる寒稽古。よりによって一番寒い日にあたってしまいました。
たぶん、今日の日本で一番寒い寒稽古でしょう。 

しばし瞑想

1時間半の室内練習が終わり、今は心を落ち着けるための瞑想中。
これが終わると、いよいよ外でのランニングが始まります。

裸足

先生の熊崎さんを先頭に、子供達が出てきました。
なんと裸足。
これから建物の周辺を走ります。

キャー、つめたーい!

次々と飛び出してくる子供達。
「キャー、つめたーい!」
にぎやかな歓声があがります。
後ろの方で、外に出るのをためらっている子もいたりして。

顔もこわばる

外でのランニングも終わりに近づいてきました。
余りの寒さに顔がこわばっています。

さすがに笑えない

ゴール直前の安達涼真君(左)と福司有紗ちゃん(右)。
「ヒエー、ちべたい。」
いつもはニコニコ顔の有紗ちゃんも、さすがに今日は辛そうです。

ぬくもり

日本一寒い寒稽古を見事にやり遂げた皆さん。
本当にお疲れさま。
お母さん達が作ってくれた温かなおしるこが待っています。