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双珠別の牛舎

2001年02月21日(水曜日) 天気:午前6時現在-20.3度

占冠村双珠別地区 高辻さんの牛舎にて

「あんた誰?」

このホームページが作られている占冠村役場産業課にて

どんよりと曇り空が広がる冬の昼下がり。近くに座っている農業振興係の青木さんが声をかけてきました。
「おう、みうらっちよう。(なぜか彼は私をそう呼ぶ)」
「なんすか?(態度悪し)」
「これから双珠別の牛舎まで行くんだけど写真撮ってきてやるか?」
「本当ですか!さすが青木さん。よく気がききますね。よろしくお願いします!」
というわけで、今日の撮影担当は、自称“北海道で一番肉牛に詳しい公務員”の青木さんです。

まさに占冠向き

国道237号線を札幌方面へ。占冠村から隣町の日高町へ入る途中に、双珠別という地区があります。
写真は、国道から見える牛舎の様子。
和牛は寒さに大変強い動物で、占冠の厳しい寒さの中でもへっちゃらなのだとか。

牛の戸籍

場所は変わって、同じく双珠別地区で畜産を営んでいらっしゃる高辻さんの牛舎へ入っていきました。
写真中央やや左寄りに写っている黄色い札が、牛の戸籍番号とも言える「耳標(じひょう)」だそうです。
黒毛和種といわれる牛のほとんどにはこの札がつけられており、北海道の場合、ホクレンに一括管理されている情報を見れば、その牛の名前や生年月日、血統等がわかるシステムになっているのだそうです。

奥が深い

干し草は、7月に収穫され、1年を通して子牛の主食となります。
この草でしっかりした胃袋を作り、その後、「肥育のための食事」へと切り替えていきます。あのとろけるような和牛ステーキの味は、肥育時に与えられる米ぬか等の種類で決まるのだそうです。
うーん、なるほど。奥が深い。

将来有望

もっそり、もっそり、のんびりと干し草をはむ牛さん。
この牛さんは、売れば45万円以上にはなる肥育素牛(ひいくもとうし)なのだそうです。
占冠の肥育素牛は、岐阜・徳島・茨城などへ送られ、いずれ飛騨牛、阿波牛、常陸(ひたち)牛などとして世に出荷されていくのです。
この牛は将来「何」牛になるのでしょうか?

*肥育素牛(ひいくもとうし)・・・簡単に言えば「子牛」のこと。将来、全国のあらゆる地方で肥育されるための子牛で、その肥育された地域により、それぞれの牛の名前が決まります。

高辻さん

この牛舎の持ち主である高辻さんです。毎日、ご夫婦で牛の世話をしていらっしゃいますが、今日はお孫さんが風邪をひいてしまったため、ご主人1人での作業です。
「孫はもちろん一番心配だけども、牛が病気になるのがホントに心配だあ。」
牛を我が子のようにかわいがる高辻さん。
畜産係の青木さんから見ても、高辻さんは、牛の世話が非常にていねいな農家なのだそうです。

しょうがねぇ

牛舎内をチョロチョロと駆け回る猫。外にいるものも含め全部で4、5匹はいるようです。
最初から高辻さんが飼い始めた猫は一匹もおらず、どの猫も、すべて別のところからいつの間にかやって来て、気づいたら住みついていた居候なのです。
「しょうがねえからエサやってんだ。」
自由気ままな猫たちを眺めながら、高辻さんも苦笑いです。