ヒグマ市街地侵入対応訓練を実施しました(令和6年度第1回)

令和6年6月12日 占冠村字中央 双珠別川宮下橋下流域にて
占冠村と富良野警察署によるヒグマ市街地侵入対応訓練を実施しました
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本村初!! 手加減なしの対ヒグマ模擬戦!! しかも警察署と合同で⁉

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  ヒグマが市街地に来てしまったとき、「ただハンターを差し向けるだけ」では何の対応にもなりません。その現場では、ヒグマの捜索から痕跡の判別、行動観察と個体識別、被害予測に対応方針の判断、周囲の人の安全確保、各種対応手法に係る技術的&法的要件の検討、関係機関との連絡調整、広報対応などなど、なさねばならないことが多岐にわたります。仮に捕獲による解決を望んだとしても、差し迫る必要に即した捕獲は日和見的な狩猟よりも難度が高く、成功しないことも想定して次善策を打っていかねばなりません。
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 占冠村ではこうしたヒグマ対応のオペレーションを農林課が中心となって実施し、所属する野生鳥獣専門員がヒグマへの実力行使を実行及び指揮します。これに村が任命した地元の捕獲従事者(いわゆるハンター)さんたちの献身的な協力を合わせて、近年増加するヒグマの接近/侵入事案に対処してきました。もちろん、住民の皆さまのご理解とご協力も欠かせない要素です。村全体で取り組む「わたしたちのヒグマ対応」であるよう、役場が常に先頭に立つことを心がけています。
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 今回の訓練は、こうした本村の対応システムを再確認するとともに、内外に周知して理解を広め、また警察を含む関係機関との連携をさらに強化することを目的に行いました。当日は小学生を含む住民の皆さま、沿線市町村役場のヒグマ担当職員の皆さまが視察に来てくださいました。実行できた対応パターンは限られたものですが、これからも実戦と訓練を重ねながら、住民の皆さまを含む村全体の練度を高めていきたいと思います。
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訓練評価支援班の第一種訓練標的甲六型一号が対応部隊を翻弄!

ヒグマの習性と気持ちを考えて。さすがのクマ芸は酪農学園大学の伊藤哲治講師でした

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 訓練実施経過の詳細については、添付の報告書をご参照ください。

別紙報告書(PDFファイル)

問い合せ・担当窓口

農林課 林業振興室

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