倶知安町とニセコ町

1999年01月18日(月曜日)

冬の羊蹄山

車で5時間

~占冠村役場産業課の朝~
上司A:「おい、三浦さん、悪いんだけどちょっとニセコまで行ってくれないか?」
私:「はぁ?ニセコぉ?」(態度悪し)
上司A:「おう、ちょっと頼むわ。」
私:「ちょっとって・・・ここからニセコまで230kmくらいありますよ。」
上司A:「・・・・・・。」(死んだフリ)
沈黙30秒
私:「・・・わかりました。行きますよ。」
上司A:ニヤリ。「よろしくお願いしますねぇ。気をつけて行ってらっしゃい。」
占冠村に住んでいると、距離感が失われていきます。

1月18日と19日は担当者が北海道後志(しりべし)管内の倶知安(くっちゃん)町とニセコ町へ出張しているため、「今日のしむかっぷ」は「今日の倶知安(くっちゃん)」及び「今日のニセコ」になります。 

ニセコひらふ

 山を越え、谷を越え、途中で馬をひきそうになり、ようやくニセコ国際ひらふスキー場のある倶知安町に着きました。倶知安町役場で打ち合わせが終わる頃、もう外は真っ暗でした。
スキー場へ行ってみると周りは楽しげな若者ばかり。本州からのお客さんがほとんどです。なぜ道外客とわかるか?北海道人は滑り方や見た目で地元民か道外客か見抜く力を持っているんです。そう思っているのは私だけかもしれませんが・・・。
ニセコ国際ひらふスキー場の周辺には、およそ120の民宿ペンションが軒を連ねています。規模といい人気といい北海道でも指折りのスキー場の一つといってよいでしょう。しかし、わが占冠村にも日本を代表するスキー場「トマムスキー場」があります。皆様ぜひお越しくださいませ。

さて、これから宿でも探しますか。

道案内

次の日はニセコ東山スキー場やニセコアンヌプリスキー場を擁するスキーの町「ニセコ町」へおじゃましました。しかし、打ち合わせ場所の役場がどこにあるのかわかりません。そうだ、こういうときは地元の人に聞くのが一番だ。よし、あのおばあちゃんに聞いてみよう。
「すみませーん。ニセコ町役場ってどこですか?」
「役場かい?ちょっと離れてるねぇ。わたしが道案内してやるから役場まで乗せてって。」
有無を言わせず車に乗り込んでくるおばあちゃん。私が悪い人だったらどうするんだろう?
どうやらおばあちゃんは、役場前の農協に用事があったようです。 

ニセコ町役場庁舎内

本日の打ち合わせ(というよりもこちらが一方的に質問させていただきましたが)場所のニセコ町役場の庁舎内です。企画観光課の折内様、大変お世話になりました。このご恩は一生忘れません。

極秘命令

今回の私の出張には表向きの任務の他に、上司Aから極秘裏に命令された特別任務がありました。それは  「彼が生きているか確認せよ。」
かつて占冠村に入植し、その後ニセコ町に移り住んだ奥土さんという方が元気でいるかどうか帰りに見てきてほしいとのお願いでした。 

篤農家

奥土さんは元気でした。美しい羊蹄山の真ん前でたくましく生き延びていました。上の写真の家も奥土さん自らが手作りで作りあげているそうです(まだ建造中)。
今は農作業の他、薫製づくりやパンづくりにも取り組んでいらっしゃるそうです。
「占冠のニニウ地区はねぇ、作物を作るには本当にいい場所だったんだよ。」
入植時代の苦労話や、ニニウ地区の土壌の性質など今まで知らなかった占冠村の貴重なお話を伺うことができました。 

どさんこ

馬と言えばサラブレットと思われがちな昨今、北海道開拓と共に歩んできた道産子(どさんこ)を忘れてはいけません。気は優しくて力持ち、とってもやさしい目をしているどさんこ。一度そばで見てみて下さい。一目でファンになること請け合いですよ。 

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