スキー場「トマム」

1999年01月13日(水曜日) 天気:午前6時の気温-16.9度

国設占冠中央スキー場

スキーの村

日本有数の大規模スキー場「トマム」を擁する占冠村の子ども達は、みんなスキーが上手です。全国レベルの実力を持っている子もいます。野球やバレーボールなどをしている時には全くの運動オンチに見える方々も、いざスキーとなると1級レベルの実力を持っている人がいっぱいいます(本当です)。スキーの1級を持っていることがここ占冠村では常識なのです!(多少ウソです)。
北海道生まれのくせに、日本有数のスキー場がある村に住んでいるのに、スキー場がウリの村役場の観光係なのに、スノーボードはもちろんもう10年間もスキーをしていない私は、この村ではやっぱり変わり者扱いです。・・・まぁ、当たり前か。でも滑らなくてもトマムスキー場にはよく行っているんですよ。 

ガンバレ!

美しいシュプールを描きながら滑って来るスキーヤーをアホ面をしながらして見ていると、下のロープトウのついていない斜面から「ほい!龍太!上がってこい!」という声。振り返ると2から3才くらいの男の子がスキーを持ってヨチヨチと坂を上ってきます。
今でこそリフトがあるのが常識となっていますが、20年くらい前までの田舎のスキー場には、リフトもロープトウもないところがいっぱいありました。まだロープトウに乗れない小さな子ども達は、今でもまずリフトもロープトウもない斜面で練習を始めるのです。
ロープトウの意味が分からない南国生まれのあなた、教えてあげますから占冠村まで来て下さい。 

ヘイ!カマン!

「よっしゃぁ。もう少しだ!」お母さんの声に励まされながらひたむきに坂を上ってくる龍太君。これぞ占冠版「巨人の☆」。頑張れ!この過酷な条件で、泣きもせず、声も出さず、ひたすら遠く高く続く坂を上る君はきっと大物になる。 

よっしゃ、帰るか

ようやくお母さんのいるところまでたどり着いた龍太君。「よーし、よく頑張った。よし、帰るよ。」
大好きなお母さんのそばに行けた龍太君、とっても嬉しそう。思わずニコッ。 

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