水の教会

2001年09月26日(水曜日)

占冠村下トマム地区にて

黄葉映える

コーヒーでも1杯

打ち合わせのため、占冠村役場から25キロほど離れたアルファリゾート・トマムへとやって来ました。
写真はリゾート内のホテル「ホテルアルファトマム」の1階にある喫茶コーナーの様子。
「まだ時間があるね。ちょっとコーヒーでも飲みながら待ちますか。」
一緒に来た占冠村観光協会の竹内さんと2人、喫茶コーナーへと入っていきました。

素敵なお店

ホテルアルファトマムにある喫茶コーナー「四季(せぞん)」の大きな窓からは、その名のとおり四季折々の風景を楽しむことができます。
写真左奥に見える建物は、建築家として著名な安藤忠雄氏の設計による「水の教会」です。

お幸せに

ボケーっと外を眺めていると、水の教会で式を挙げたばかりの新郎新婦がこちらに向かって歩いてきました。
すいこまれそうな深い緑の中をゆっくりと歩く新郎と新婦。
2人の幸せな気持ちがこちらまで伝わってくるようです。
「末永くお幸せに。」
素敵な喫茶コーナーから新郎新婦の幸せを願う野郎が2人。

とても便利

所用のため、アルファリゾート・トマムのすぐ近くにあるトマム駅へとやって来ました。
トマム駅からは、フードつきの歩道橋を通ってリゾート内のインフォメーションセンターまで歩いていくことができます。
雨の日や雪の日などはとても便利です。

秋の日差し

これが通路の入り口です。
入り口に設置してあるスピーカーからは、懐かしいような、どこか人に望郷の念を抱かせるようなオルゴール調の優しいメロディーが流れていました。
ひんやりとした空気に温かな日差し。秋の斜めから差し込む光は長い影をつくり、ひっそりとしたホームはまるで現実とは違う別世界のよう。
「日本じゃないみたいだなぁ。なあ、竹ちゃん。ん?」

泣いてる

ふと気づくと、黙って下を向いている竹内さん。
「どしたあ?」
「昔の彼女のことを想い出しました。」
「昔って・・・、ふられたの?」
「はい。」
心懐かしいメロディーは、竹内さんにほろ苦い過去の経験を思い出させたようです。
私は爆笑しましたが。

黄葉映える

トマムから占冠中央までの帰り道、鮮やかに色づいた木が目に入りました。
「きれいだなあ。ちょっと写真を撮っていこう。」
路肩に車を停め、デジタルカメラの電源をONにします。
「この木はなんていう木ですか?」
「多分ヤチダモっていう木だと思うよ。」

まだ泣いてる

「ヤチダモは春、山々の木々の中で一番遅くに芽吹き、秋には一番早く色づくんだよ。今年も秋が来たんだなあ。ん?どしたあ?」
返事がないので振り向いてみると、竹内さん、一人遠くを眺め立ち尽くしています。
・・・この人、まだ泣いてるよ。

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