輪読会

2001年02月24日(土曜日) 天気:午前6時現在-22.9度

占冠村役場裏にて

後ろ姿

輪読会

今年1月のある日、占冠村の歯医者さんからなぐり書きのようなメモと一冊の本が届きました。
そのメモには・・・「近いうちに輪読会をする。回数は1~2回。第2か第4土曜日にやりたい。人数は4人くらいで役場の一室を借りてやる。あとはよろしく。」
本のタイトルは「国際会計基準」
なにゆえこの村で国際会計基準を勉強せにゃあならんのか?よくわからないまま月日は流れ、本日、ついに延び延びになっていた輪読会の日がやって参りました。
この本の著者である白鳥さんは、国際会計基準委員会の最高責任者を務めたこともある日本を代表する会計者の一人であり、それ故に日本の企業会計が持つ問題点とその将来に対する不安を痛切に感じていらっしゃたようです。そしてこの本では、国際会計基準と対比しながら、日本の会計の何がどうして悪いのかを論理的に、かつわかりやすく説明しています。
本書の発行を目前にして突如ご逝去されたという白鳥さん。まさに「遺言」という感じのする本です。
紙面の下を最初から最後まで、書き手の強い意志が脈々と流れているという印象でしょうか。
なーんて偉そうなことを言いながら実はちんぷんかんぷんだったりして。

国際会計基準な仲間たち

5時間半にも及ぶ議論に耐えた仲間たちです。
左から、この輪読会の発起人でありスポンサーでもある木村先生(占冠歯科診療所の所長さんです)、富良野信用金庫占冠支店の猪又さん、占冠村役場税務係の合田さんです。
お疲れさまでした。

やはり酒なしでは終われない

「よっしゃ、じゃあ打ち上げと行くか!」
疲れを知らない木村先生の後ろを、ぞろぞろとついていく私たち。
行き先はもちろん居酒屋です。

いらっしゃい

「いらっしゃいませ。」
まだ日も暮れないうちから入ってきた私たちを、優しく迎えてくれる居酒屋「しずか」のお母さん。
いつもお世話になっております。そして今日もお世話かけます。

消えていく

「いやー、やっぱり人生の最後に書いた本だけあって、胸に迫るものがあったね。」
「益出しの仕組みがわかって良かったです。」
真面目な話をしていたのは最初だけ。
ガブガブ飲むビールと一緒に、やっとの事で覚えたうろ覚えの知識は、跡形もなく消えていくのでした。

やがて春はきます

エンドレスに続くであろうこの飲み会。
ふと窓の外をのぞくと、そこは春まだ遠い冬景色。
でも大丈夫。まじめに明るく元気に生きていれば、やがて希望に満ちた春がやってきます。

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