道立占冠診療所

2001年02月13日(火曜日) 天気:今日の気温:午前6時現在 -14.2度

道立占冠診療所

(占冠中央)

<このホームページが作られている占冠村役場産業課にて>

時間は午後1時過ぎ。隣に座っている山下係長が言いました。
「悪いけどちょっと病院へ行って来るわ。」
「何しに行くんですか?」
「失礼ね!具合が悪いのよ。」
「じゃあ、今日の取材は山下さんにお任せしてよろしいですか?」
「いいわよ。まかせて!」
デジタルカメラを抱え、山下係長は足取りも軽やかに占冠村役場産業課を出ていきました。
後ろ姿を見送りながら、向かいに座っている林業担当の五十嵐君と顔を見合わせます。
「一体どこが悪いんだ?」
というわけで、今日の取材は山下係長にお任せしました。
本文のコメントは、実際に取材した係長からの聞き取り調査を十分に行い、当時の状況を
できるだけ忠実に再現したものです

百戦錬磨

「忙しいかい?」
カメラを構えながら、いきなり語りかける山下係長。
「今日は比較的空いているわね。」
平然と応える道立診療所の坪田さん。
「ちょっと写真とらせてもらってもいい?」
「娘のとこに化粧道具を忘れてきたから写りたくないんだよね。」
「あっ、そう。大丈夫だ。たいした変わらん。」
失礼なことを口走りつつ、有無を言わさずシャッターを切る山下さん。
坪田さんも、コメントの割には平然と写真におさまっています。
さすが百戦錬磨のお二方。
坪田さんは占冠村中央にある道立占冠診療所の、ただ一人の看護婦さんです。あっさりとした人柄で、かつ患者さんにはとても親切。
看護婦のお手本のような方です。

まだまだイイ男

週2回、遠く旭川市から診療にいらっしゃる斉藤幸雄先生です。
「年をとるとあまり写真が好きではなくなってきたんですよ。昔は大好きで人を押しのけてでも写りたかったものですが。」
「いやいや、まだまだイイ男ですよ。」
ガラにもないセリフを口走る山下係長。やはり診療を受けるプレッシャーのため、若干は緊張しているのでしょうか。
物腰からもその誠実さがにじみ出てくる斉藤先生。真面目で、患者さんに対する指導も懇切丁寧との評判です。

松浦さん

待合室で待っていらした松浦さん。
「おう、ゆみちゃん。帰り乗せてってくれや。」
とても手先が器用な松浦さん。村のあらゆる施設に、松浦さん手作りの見事な木彫作品が飾られています。

メロメロ

デジタルカメラの最後の一枚には、なぜか赤ちゃんが写っていました。
実はこの子、山下係長の子供です。
・・・嘘です。山下係長のお孫さんの秀哉(しゅうや)君です。
ボール遊びをする秀哉君。それを見つめるおばあちゃん、あまりのかわいさに思わずシャッターを切ったのでしょう。
普段は男らしい山下係長ですが、お孫さんに会った時だけは別人で、メロメロに優しいおばあちゃんに豹変します。
世の中にとって子供は宝。「子供たちがいる」=「その地域に未来がある」ということです。
秀哉君、明るく元気に育ってください。お祖母ちゃんだけでなく君を取り囲む人々みんなの願いです。

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