2つの太陽と逆虹

2000年01月27日(木曜日) 天気:今日の気温-34.9度

太陽が2つある朝

太陽がなんかやってる

昨日の予想通り、今日も爽やかに冷えあがりました。
エンジンのかからない車も続出です。
朝、役場につくと同僚に呼び止められました。
「三浦さん、太陽がなんかやってる!早く写真撮ってきな。」
「なんかやってるって、何?」
「見たらわかる。」
そりゃそうだ。 

ほんとだ

いくら慣れているとはいえ、マイナス35度近くもある日に撮影に出るのは億劫なものです。
重い足取りを、たがい違いに両手で持ち上げるようにして役場を出、空を見上げてみると確かに太陽の上に虹のようなモノがかかっていました。
「ほんとだ。何だあれは。オーロラか?」(テキトーなことをいうな!)
写真では良くわかりませんが、まさに虹色の円弧が、太陽のずっと上の方にかかっていました。太陽の周りにも薄く輪のような物がかかっていましたが、写真のそれは、太陽の円とは逆の弧を描き、ずっと鮮明に輝いています。
これが何かおわかりの方、是非メールで教えてください。正解者?の方には抽選で占冠オリジナルテレホンカードを自前でプレゼント致します。

 

特異現象だらけ

太陽にかかる薄い円の一部(写真右)が、もう一つの太陽のように輝いています。
右の光の更に右側に見える彗星の尾のような部分も虹色に光っています。
今日は特異現象だらけ。
 

ちょっと行ってみますか

今日のしむかっぷコーナーが始まって以来、一番寒い今日という日に乾杯!(ホントに家に帰って熱燗でも一杯やりたい気分です。)
最低気温記念日に、今までとは一味違う占冠村の全景を撮影してみたい。
さて、撮影に一番良い場所は何処だろう?しばらくキョロキョロしていましたが、ありましたありました。占冠の中央部にあるスキー場。あそこに登れば村内が一望できるに違いありません。
よし、ちょっと行ってみますか。 

頂上

革靴で歩いてもぬからない締まった雪の上を、出勤時の服装のままで登っていきます。
地面を踏みしめる音も、いつものキュッキュッという音ではなく、むしろパキンパキンというような透通った金属音がしました。足の裏の感覚は今まで感じたことのないものでした。強いて言えば薄い発泡スチロールの上を歩いているような感じとでもいいましょうか。でも、冷たすぎてすぐに足の感覚がなくなったんですけどね。
頂上に着いてみると、下界から見えていた小さな太陽が更に鮮明に輝いていました。 

振り返れば

「盆地とはこういう所を言うんです。」といっているような占冠村の中央部。
各家の煙突からはまっすぐに、そしてゆっくりと煙が立ち昇っています。 

見上げれば

空を見上げれば、先ほどから見えている逆虹?が相変わらず光っています。
さて、下界へ下りますか。
「あー、死ぬかと思った。」 

再び下界

川は全て氷に覆われ、1本の道のようになっています。
川もこの時期になると、ウサギや鹿などの通り道になります。 

作品

FFストーブの排気口そばの軒先です。
上に着いている綿ボコリのようなものは、FFストーブから排出された水蒸気が冷えて固まったものです。
マイナス30度ともなると、天然・人工を問わず色々な作品が現れます。 

拡大図

上の綿ボコリの拡大です。
こんなに寒い朝ですが、放射冷却現象が起こる日は晴れているので、日中になると案外暖かくなります。 

まもなく花咲くことでしょう

外は不思議な現象が起こるほどの寒さですが、室内では「幸福の花」がつぼみをつけていました。 

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