北海道に住みたい

2000年01月17日(月曜日)

双民館にて

占冠村双珠別地区 

2000年1月11日午前11時5分

今月の11日のお昼前、村の観光係宛てに電話がかかってきました。
お客さん対応モードの声色で電話に出ます。
「はい、観光係でございます。」
「もしもし、つかぬ事をお伺いいたしますがそちらの村に1日1,000円で泊まれる宿泊施設があるって雑誌に書いてあったんですけど。そんな所ありますか?」
「はぁ、私の知る範囲ではございませんが、ひょっとしたら駅前の1ヶ月3万円ほどのワンルーム住宅のことを指しているのかもしれませんね。1日当たりに換算しますと約1,000円になりますから。」
「はぁ、なるほど。何か安い宿泊施設はありませんかね。実は北海道へ移住したいと思っているんですよ。2、3週間北海道に行ってみて、就職先や日常生活について下調べをしたいと思っているんですよ。」
「わかりました。何か良い方法がないか調べて、後日ご連絡いたします。」
「いいえ、明日夜中のフェリーで北海道へ行くんです。14日の午後5時には室蘭港に着く予定です。役場は土日休みでしょうから17日に伺います。」
「はい?(地声に戻る)随分先走っちゃってますね。14日に着いてそれから2,3日どうすんですか?」
「車中泊です。キャンピングカーですし、いつもキャンプしてますんで慣れたもんですよ。」
「はあ、そうですか。」
電話を切った後、皆で何処に泊まるのがベストか相談し、村の研修施設である「双民館」が良かろうとの結論に達しました。「双民館」は、平成9年3月廃校となった双珠別小学校を再整備した建物で、地域住民の自主的な創作活動の場として、また、都市住民との交流を図る施設として利用されています。宿泊設備や、研修室などがバッチリ完備されています。 

北海道に住みたい

今日の午後、11日に電話を下さった石川さんが産業課へやってきました。
家族6人を連れ、愛知県からはるばる北海道へいらっしゃいました。
石川さんは北海道のあちこちを訪問していますが、音威子府村という所にもしばらく山村留学されたことがあるそうです。 

双民館

旧双珠別小学校、今は都市との交流施設となった双民館です。
石川さん一家はこれから6日間ほどここに滞在し、占冠村の暮らしを体験します。
廃校前の双珠別小学校の様子は平成8年度の今日のしむかっぷに掲載されています。 

頑張ります

「いい家ですね。」
双民館の宿泊施設を見てびっくりしている石川さんご夫婦です。 

さあ、みんな降りるよ

石川さんのキャンピングカーです。
担当者から双民館の使用上の注意などの説明を受けた後、さっそく石川さん御一家は宿泊所の中へ。
頑張ってください。ご主人にご希望の仕事が見つかったら是非占冠村に住んでくださいね。 

さあ、帰ろう

さて、役場に帰りますか。双民館の担当者である農政係長と共に車に乗り込みます。 

何でここにいる

車に乗り込んで2分、占冠村で酪農を営んでいらっしゃる鈴木さんの家の前にさしかかった時、ポニーが2頭ほど国道のど真ん中でたわむれておりました。
「おー!なんだなんだ。」
私も係長もびっくり。 

しょうがねぇな

馬が幸せそうに遊んでいることを飼い主である鈴木さんの所へ伝えに行きました。
「あっ、そう。あいつらしょうがねぇんだよ。ごめんねぇ。今つかまえるから。」
苦笑いの鈴木さんとその息子さんです。 

追い込み

我々がやっても全然だめだったのに、まだ小学生の息子さんがあっという間に2頭を牧場の中へ追い込んでしまいました。さすが。

これで大丈夫

2頭を馬小屋のある所まで追い込んだ後、鈴木さんは突然車に乗り込み、ワゴン車で馬小屋へと続く通路をふさいでしまいました。
「これでもう逃げられんだろ。」
豪快なバリケード。
天真爛漫なポニーに豪快な飼い主。これぞ北海道の牧場。 

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