冬の「イトウ アイリスガーデン」

1999年12月29日(水曜日)

健気に咲くパンジー

オウ、元気かい

「さて、今日は何を話題にとりあげましょうかね。」
『今日のしむかっぷ』コーナーも今年で4年目を迎え、そろそろネタも尽き始めた今日この頃。デジタルカメラを片手に車に乗り込み、北海道旭川市からサラブレッドのふるさと日高管内門別町までつながる国道237号線を占冠中央部から日高町方面へ向かうこと約7分、村内の双珠別(そうしゅべつ)地区にさしかかった時、おじさんが一人、一生懸命スコップを振り回していました。「なんだ?雪も降っていないのに?」
よく見ると村で唯一の花屋さん「イトウ アイリスガーデン」の伊藤さんです。「何やってんだろ。あの人?」・・・とりあえず車を停めてみます。
「こんにちは。一生懸命何やってるんですか?。」
「オウ、木を運ぼうと思ってよ。物置まで道をつけているんだ。」
「はぁ?、そうですか。お疲れ様です。大変ですねぇ。(よく解らんが、とりあえず相槌をうってみる。)」
「そうだよ。大変だよ。まぁせっかく来たんだからゆっくりしてけや。」 

あれが借金の元

くそ寒い国道沿いの吹きっさらしに立ち、伊藤さんは遠くを見るような目で話し始めました。
伊藤さんが今借りている土地に生えているスモモの木は、占冠開墾の先駆者が植えたものであり、村の歴史とともに成長してきたメモリアルツリーである事。「ドロノキ」という木は柔らかくて、ある程度まで大きくなると折れてしまう恐れがあること。15年前の占冠村の様子は・・・。などなど色々面白い話をしてくださいました。
でも、一番面白かったのは、伊藤さんが最近建てた物置を見ながらポツリと言った一言。
「あれが俺の借金の元。」
・・・貧乏こじらせないで下さいね。 

ビニルハウスで

「どうだ、これが俺の冬の作業場だ。」
「どうだって、なんかごちゃごちゃしてますけど。それにみんな枯れてませんか?」
「馬鹿言うな!」
冬は主に接ぎ木などを行い、来年の春に備えているそうです。
伊藤さん、来年は儲かると良いですね。来年のますますの繁盛をお祈りしております。

それでは皆様、また来年もよろしくお願いいたします。 

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