診療所へ

2002年02月14日(木曜日) 天気:今朝の気温:午前6時現在-28.8度

占冠中央にて

北海道立占冠診療所

わかっちゃいるけど・・・

昨日から風邪で寝込んでいる担当者。占冠中央にある診療所へとやって来ました。
待合室でにこやかに座っていらっしゃるのは、双珠別という地区にお住まいの伊藤清七さんです。
「おう、どうした?」
「ちょっと風邪をひいてしまいましてね。」
「何?風邪なんてなぁ、あっつい風呂にしっかり浸かってすぐに寝れば直るんだ。」
「そうですよね。規則正しい生活を送らないとね。わかっちゃいるけどやめられないんですよ。」

特効薬

「やっぱり風邪の特効薬はコレかもな。」
グラスを傾けるポーズをとりながらニヤリと笑う伊藤さん。
「でも、本当に具合が悪かったら酒も飲めないよな。そうなると危ない。」
「ホントですよねぇ。ここ1週間くらいはビール2本も飲みきれなかったんですよ。」
「このくそ寒いのにビールなんか飲んでるからよ。やっぱり焼酎でなきゃダメだぁ。」
力強く言い切る伊藤さん。
なるほど、焼酎かぁ・・・。

焼酎敗れたり

「どうも。」
診療所に見慣れた顔が現れました。
役場企画課の平岡さんです。
「風邪ですか?」
「うん、咳がひどくってね。参ったよ。」
「焼酎の消毒も効きませんか?」
「そうだねぇ。」
役場の若手で一番の焼酎好き。
平岡さんの酒量をもってしても、今年のウィルスには勝てないようです。

どこまでカメラを?

結局、点滴をうつこととなりました。
普段、病院とはかけ離れた生活を送っている担当者。
ポタリ、ポタリと落ちる点滴を見つめていると、自分が重病人のような気持ちになります。

解禁

この診療所の看護婦である坪田さん、点滴を取り外しながら、
「どう、大丈夫?」
「ええ、もうほとんど大丈夫です。まだお腹の方は本調子ではありませんが。」
そう。くれぐれも暴飲暴食は避けてね。お粥やみそ汁から始めて下さい。そうそう、納豆なんかも良いのよ。」
「ビールはダメですか。」
「絶対ダメ。」
風邪から来る胃腸炎を起こしていた(らしい)担当者。ようやくモノを食べることができそうです。

違いのわからない男

自宅に帰り、さっそく冷蔵庫から納豆を取り出します。
モノの本によると、・・・納豆はまず箸で粘りがでるまで十分にかき混ぜる。しかる後に醤油などを数滴たらすのである云々・・・などと書かれています。
15時間ぶりに口にする食料。どうせなら少しでも美味しく食べたいと思うのが人情です。
まったくかき混ぜない物、よくかき混ぜてから醤油をかけた物、さらによくかき混ぜてから塩をかけた物の3種類を食べ比べてみました。
結果は、「どれもそれなりに美味しい。」
美味しんぼの道や険し。
いずれにせよ、よく冷えたビールとぬるいビールほどの味の差はありません。

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