美しい風景

2001年06月22日(金曜日)

北海道美瑛町にて

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ひと味違う

占冠村から約100キロほど離れた旭川市での会議が終わった帰り道、
「まーだ美瑛かよー。これから80キロも運転するのかぁ。」などとぶつくさ言いながら運転していると、突如、見たこともないような美しい風景に出会いました。
少しぐらいの綺麗な景色では見向きもせずに通り過ぎる担当者ですが、今日の景色はひと味違います。
黄金色の菜の花畑にぽつんと見える赤い屋根。青空に浮かぶ白い雲。
夕暮れ間近の強い日差しが草花一つ一つのコントラストを高め、目の前の風景を一層浮き立たせています。
「ちょっと待て!」(独り言)
反射的に車を停め、デジタルカメラを手に車を降りました。

月は東に日は西に

畑作が盛んな「丘のまち美瑛町」。
ジャガイモ、小麦、大豆など、あらゆる作物が栽培されているようですが、その中でも菜の花は珍しいのではないでしょうか。
-「菜の花や月は東に日は西に」-(蕪村)
歌のままの風景が今、目の前にあります。

返さなきゃ良かった

それにしても美しい風景です。今まで見た美瑛町の風景の中で一番かもしれません。
「中判カメラでもあればなぁ・・・。」
機材さえあれば、そして出張中でなければ、風景写真用のカメラでじっくりと撮影活動にいそしみたいところです。
「神辺さんに中判カメラを返さなけりゃ良かったな。どうせあの人、写真なんか撮りゃあしないんだから。」
ろくに使いもしないのに、立派な中判カメラセットを持っている先輩の小憎らしい顔を思い出し、 一人悪態をつく担当者なのでした。
※中判カメラ・・・通常の35ミリ判フィルムより大きな、幅6センチほどのフィルムを使用するカメラ。風景写真等の撮影に向いています。

広い

見渡す限り広がる雄大な丘陵地帯。
中央に見える緑色の部分にはジャガイモが植えられています。
写真中央やや左に小さくトラクターの姿も見えます。

予測不可能

開拓者がこの地に入植した頃は、我が占冠村の山の中と同じように鬱蒼とした森であったろうこのあたり。
よくぞまあここまで開拓したものです。
農家の方々が生活の糧を得るために耕した畑が、見る人を感動させる風景となり、年間100万人を超える観光客が訪れる観光資源となりました。
20年ほど前までは、誰も予想しなかったこの現実。
素晴らしいものであっても、それを発見し、磨き、PRしなければモノにはならない。
観光資源にも、ある意味人間と同じような部分があるようです。

ロール君

新星の丘と呼ばれる場所にある牧草ロールで作られた人形。その名も「ロール君」
いつも笑顔で皆様のお越しをお待ちしております。

ルピナス咲く頃

同じく新星の丘から見える風景。
手前に咲いているルピナスも今が盛りです。

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