イトウ・アイリスガーデン

2001年05月18日(金曜日)

占冠村上双珠別地区にて

高桑さんの桜

占冠村役場産業課の朝

このホームページが作られている占冠村役場産業課の朝。
村唯一の花屋さん「イトウ・アイリスガーデン」のオーナーである伊藤親良さん
がいらっしゃいました。
入ってくるなり、
「おい三浦君。デジカメで俺を撮ってくれ!」
「ダメですね。」ぶしつけな依頼に、にべもなく応える私。
「どうして撮らなきゃならないんですか?」
「農村ホリデーネットワークのホームページでうちも紹介されているんだけどさ、
デジタル画像を事務局へ送れば、そこにオーナーの写真なんかを載せてくれる
って言うんだよ。」
(*農村ホリデーネットワークのホームページ・・・北海道のファームインなど
を紹介しています。占冠村のホームページからもリンクしています。)
「なるほど。そういうことならよろしいですよ。ちょうど「今日のしむかっぷ」用の
写真も撮ろうと思っていた所ですから。・・・今撮りますか?」
「今はダメよ。顔がイマイチだからな。もっとちゃんとした顔をしてる時に撮って
もらわんと。」
「なーにを言ってんだか!ちゃんとしているって・・・、髭でも剃るんですか?」
「何を言う!髭なんか剃らないよ。じゃ11時にまってるから。よろしくー。」
長い髭がトレードマークの伊藤さん。用件を言い終わると颯爽と産業課から出て
いきました。

イトウ・アイリスガーデン

約束通り午前11時に、伊藤さんの花畑兼販売所へ行ってみました。
「イトウ・アイリスガーデン」は、国道237号線沿いにあり、新千歳空港から車で富良野方面に向かう方は、ほぼ間違いなくこのお店の前を通ることになります。機会があれば是非のぞいてみてください。
このガーデンのオーナー、通称「ひげの伊藤さん」が、にこやかに皆様を迎えてくれるはずです。

伊藤さん御夫婦

伊藤さん御夫妻です。
埼玉県からジャーマンアイリスを作るために占冠村へ移り住んできた伊藤さん。
「でもナ、最近じゃあ、ジャーマンアイリスなんて売れねえんだよ。」
とは伊藤さんの弁。

ビニールハウスの中

伊藤さんのビニールハウスの中です。
サルビア、ペチュニアなど様々な花の他、ハーブなどもあるようです。

春だねぇ

手際よく花の苗がポットにつめられていきます。
その作業を見ながらしみじみと
「春だねえ・・・。」

安らぎのひととき

イトウ・アイリスガーデンには、ちょっとした休憩所があります。
白樺の梢の中にベンチなどが置いてあり、ドライブの休憩などにはもってこいです。
「花なんか買わなくても、ここで一休みしてくれるだけでいいんだ。」
そう笑う伊藤さん。
実際、お弁当を広げて一家団らんを楽しむご家族も多いようです。

上司の皆様、すみません。実は桜を見てました

「じゃあ、どうもおじゃましましたー。」
イトウ・アイリスガーデンをあとにした時、ある考えが担当者の頭に浮かびました。
「そろそろ高桑さんの桜も満開だろうな・・・。」
占冠村の上双珠別地区で肉牛などを飼っている高桑さんの牧草畑には、それは見事な1本桜があります。
「村で一番美しい桜を皆様にご紹介しないわけにはいかない・・・。」
勝手にそう判断して、一路高桑さん宅へと向かいます。
到着してみると、予想通り満開の桜が目に飛び込んできました。
「遊んでくれー!」と飛び回るワンちゃんも、なかなかいい味を出しています。

高桑さん

「すみませーん!桜の写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」
「ああ、いいよ。なーんぼでも撮ってってや。」
上双珠別で農業を営んでいらっしゃる高桑昭雄さん。
いきなりのお願いにも快く応じてくださいました。

春を飾る桜

占冠村の春を飾る桜。
散りゆく薄紅色の花びらが、春から初夏への移ろいを静かに告げています。

熊か鹿か

桜の木の近くにあった動物の糞。
鹿の糞のようにも見えますが、それにしては若干量が多いような・・・。
ひょっとしたら熊のものかもしれませんね。

間違いねえ

ふと気づくと、高桑さんの奥さんが畑仕事をしています。
デジカメを持ってずんずんと近づいていき、
「どうも、こんにちはー。ところで、熊なんか出ませんか?」
「熊も出るけどさあ、今年は鹿が多いねえ。鹿がねぇ、何十頭も移動していくんだヨ。ほら、あっちの方からこっちの山へとね。」
指さしながら丁寧に鹿の通過ルートを説明してくださいました。
「へーえ、まるで鹿を飼っているみたいですね。」
牧草畑を横切る数十頭の鹿。
大げさに聞こえるかもしれませんが、本当だそうです。
役場の鹿対策担当である林務係長も、「間違いねぇ。」と太鼓判?を押していました。

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