マイナス30度の世界

1998年01月09日(金曜日)

今日の気温

午前7時現在-29.5度 

マイナス30度の世界

今朝目覚めると異常な寒さに気づき、急遽デジタルカメラと風景撮影用の中盤カメラを持って外に飛びだしました。 
やっとの事で車にエンジンをかけ、ギヤをバックに入れるとそのまんま凍り付いてバックのままギヤチェンジができなくなりました。カーコンポももちろん止まっています。しばらくギヤオイルが溶けるのを待ち、それから撮影に出かけました。中盤カメラの方は新品のせいか何とか動きましたが、予想通りデジタルカメラは寒さのせいでウンともスンとも言いません。仕方なく役場に戻り新品の電池に交換した後、再び撮影に戻りました。 
撮影していると、札幌テレビのカメラマンの方が来ました。「ご苦労様です。今日は何度ですか?」「今朝僕が出るときはマイナス29.3度だったよ。それで『はい、行ってらっしゃい』だって。まいったよ。」テレビ局の方も大変ですねぇ。 
一通り風景の撮影を終わり、今度は登校風景を撮りに向かうカメラマン。「寒い。死ぬかもしんない。」そう言って次の撮影現場へ向けて去っていきました。ご苦労様。頑張ってね。
それにしてもマイナス30度ともなると想像を絶する寒さです。カメラの三脚に指はくっつくし(このとき指には冷たいという感覚ではなく、「痛い」という感覚が走ります)、眉毛やまつげはあっという間に凍り付くし、小さなサンピラーはあちこちで出現するし(デジタルカメラでは鮮明に撮影できませんでした)、耳は凍傷になるし大変な騒ぎです(笑) 

占冠村教育長

マイナス30度近い寒さの中なにやかにやで1時間以上もウロチョロし、「もうやってらんねぇ」という気分になってきた頃、にこやかに占冠村の教育長さんが歩いてらっしゃいました。「いやーご苦労様。寒いですねぇ」さすが占冠育ち、この寒さの中でも余裕の表情です。眉毛は凍っていますが。
こんな寒さの中でも子ども達は元気に登校し、明日の占冠を担うため一生懸命勉学に励んでいるんです。そう教育長さんの目は語っていました。まる。

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