第7回占冠村ヒグマミーティング開催しました

「第7回占冠村ヒグマミーティング」は、村民有志の実行委員会と村が協力して企画し、令和6年1月27日(土)に予定通り開催しました。実行委員の皆さま、各大学の皆さま、ご来場の皆さま、ご協力ありがとうございました。
見出しポスター

第7回占冠村ヒグマミーティング開催報告

標本1
 占冠村ヒグマミーティングはヒグマに強い地域づくりを目指す村と村民有志、専門家による学習会です。7回目となる今回は「ひぐまひろば」と「ヒグマ会議」の2部構成で、前回より空間、時間ともに拡張し、内容の充実と過ごしやすさの両立を狙いました。
 当日は村の皆さまのほか、酪農学園大学、北海道大学、帯広畜産大学からも先生方や学生さんたちが来てくださり、スタッフ合わせて総勢68名が集まりました。
 日頃の地道な研究によって明らかになる新たな知見。そこから湧き上がる新たな疑問。尽きることないヒグマ探求の魅力にどっぷりはまった一日でした。
 
会場イラスト

隣り合う二つの部屋を使い、思い思いの過ごし方ができる会場を作りました

ひろば1
「ひぐまひろば」

展示物の閲覧や懇談、休憩など、自由に利用できる会場です。

標本・ゲーム

今年もヒグマづくしの標本コーナーとPCゲームコーナー

缶バッジ

今回の目玉企画!! オリジナルヒグマ缶バッジを作りました

ひろば3

隣室の会議の様子を「ひろば」でライブ上映!! 何していても耳に届きます。

会議全景
「ヒグマ会議」

プログラムに沿って事例報告、研究発表を聞きます。質問や意見も飛び交います。

会議2

話す人も聞く人も、大マジメです

会議3

村のヒグマの生き生きとした姿に息を吞みます。

今回のヒグマ会議の演題です。
・令和5年期の村のヒグマ情勢(占冠村)
・2023年の占冠村内でのヒグマ研究報告(酪農学園大学)
・占冠村および旭川市のヒグマの糞分析(酪農学園大学)
・ヒグマGPS測位データによる利用環境調査(酪農学園大学)
・酪農大圃場でのニホンジカの被害対策効果(酪農学園大学)
・ヒグマの行動を読み解くための匂いコミュニケーション研究 (帯広畜産大学)
・薮を漕ぎ漕ぎ考える~学生グループによるヒグマ研究 (北大ヒグマ研究グループ)
・匂いによるアライグマ誘引効果と捕獲への応用(酪農学園大学)
・アライグマの普及啓発に関するアンケート調査(酪農学園大学)
・被害対策がヒグマの農作物被害に与える影響(酪農学園大学)
・野生動物の被害対策と作物収量の関係(酪農学園大学)
・ニホンカモシカの個体間の距離と血縁関係(酪農学園大学)
・浦幌・白糠丘陵の長期的ヒグマ研究の経緯と展望 (酪農学園大学)
・総合質疑 総合討論
作品展

ヒグマ作品展に出展いただいた伊藤さん姉妹の「ヒグマパズル」

 今回も盛りだくさんの内容でへとへとになりましたね。
 ヒグマを巡る状況が厳しさを増すなかでいっそう大切なのは、私たち村民がヒグマのことを知りたいと願い、新たな知見に関心を持ち、いつも柔軟な思考で判断し、勇気をもって対応に取り組むことではないでしょうか。占冠村ヒグマミーティングは、ヒグマ生息地で暮らす私たちが日頃のヒグマ情報を上手に活用できるよう、少しの予備知識とたくさんの ”?” を共有し、知の側面で私たちを支える取り組みです。これからも皆さまのお知恵を集め、手を変え品を変え工夫してまいりましょう。
 詳細については下段別添の報告書PDFもご参照ください。

最終更新日: