占冠村双珠別へ

2001年04月06日(金曜日) 天気:今朝の気温:午前6時現在:+0.4度

占冠村双珠別地区にて

光る平原

現実逃避

「今日のしむかっぷ」用の写真を撮りに行かなきゃならんなー。」
などと考えていた午後4時頃、担当者の向かいの席に座っている林務労政係の五十嵐さんが小声で言いました。
「ちょっと双珠別に用事があるんですけど、一緒に行きませんか?すぐ帰って来ますし。」
「そうかい。悪いねぇ。じゃあ隣に乗っていこうかな。」
山のようにたまっている仕事を後目に、逃げるように産業課を後にしました。

目は口ほどにものを言う

写真は、占冠村双珠別地区の畑の様子。
黒い渦のように見えるのは、融雪剤がまかれた跡です。
「いやあ、春だねぇ。車を運転していても気分いいよなあ。」
「・・・そうですね。」
静かに応える五十嵐さん。
「そのセリフは運転してから言え!」
彼の目はそう語っていました。

見つけて当たり前

「ちょっと、止めてもらえる?」
「なんかあったんですか?」
「鹿がいるんだ。」
慌てて車を止める五十嵐さん。
「どこにいるんですか?」
「ほら、あそこ。」
「あっ、本当だ。良く見つけられましたね。」
「当ったり前よー。こちとら窓の外ばっかり見てるんだから。」

鹿

この辺りの鹿は、基本的に人間を怖がってはいないようで、人間を見て一目散に逃げていくようなことはありません。
今日出会った鹿も、何回もこちらを振り向きながら、少しずつ遠ざかっていきました。

春の匂い

国道沿いの日当たりの良い斜面では、フキノトウが顔を出し始めています。
写真を撮るために近づいてみると、ほんのりとフキノトウの青い香りが漂っていました。

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