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森人林業グループ視察研修会2日目

2001年10月02日(火曜日)

ニセコイワオヌプリにて

山を恐れ
山を畏れよ
山を愛し
山に逝く
これまた人生

森人林業グループ視察研修会

昨日から始まった森人林業グループ視察研修会。今日は2日目です。

五色温泉

昨夜は、ニセコ町にある五色温泉というところに宿泊しました。
五色温泉はイワオヌプリの登山口のすぐそばにあります。
ただ今の時刻は午前7時40分。出発の9時までにはまだ時間があります。
「ちょっと、展望台まで行ってきますわ。」
そう言って部屋を出ました。

石碑

旅館から100メートルほどの所にある展望台にやってきました。
小さな社のすぐそばに、きれいな石碑が建っていました。
「なんて書いてあるんだろ?」

これまた人生

石碑の中心には
「山を恐れ 山を畏れよ」
「山を愛し 山に逝く これまた人生」
というお言葉が。
「いよっ、いいこと言うねぇ。そうだよね。好きなことを一生懸命やって、その中で逝く。それもまた素晴らしい人生だよねぇ。死にたくはないけど。」
石碑には地質学者で、北大名誉教授の佐々保雄さんのお名前が記されていました。
(「イワオヌプリの入り口にある石碑の言葉を書いたのはどなたでしたっけ?」というぶしつけな質問に、親切にお答えいただいたニセコ町役場の皆様、ありがとうございました。)

斉木さん

石碑に見とれていると、富良野地区林業指導事務所の斉木さんがゆっくりと歩いてきました。
「斉木さんは登山がご趣味だそうですね。このイワオヌプリにも登ったことがあるんですか?」
「ええ、何回もね。あいにく雨が降っているけれど、ちょうど紅葉が綺麗だねぇ。」

ニセコアンヌプリ

「あの山はなんという山ですか?」
ああ、あれがニセコアンヌプリだよ。

あの辺りまで

イワオヌプリの方を仰ぎながら、
「斉木さん、今向こうから来ましたよね。この道はどこまで行けるんですか?」
「この道が登山道に続いているんだよ。ほら、ずっと上に石段が見えるでしょう。あの辺りまでは簡単に行けると思うよ。まだ時間があるから行ってみるといい。」
「じゃあ、ちょっと行ってみますね。」

イワオヌプリ

イワオヌプリの登山口です。
そばには登山者の名前を記入する名簿も置かれていました。

注意しましょう

登山道の入り口には熊注意の看板が。
残念ながら1人ですし、ましてや鈴なんか持っていません。
そんな私が言うのもナンですが、山に入るときは十分に注意しましょうね。

疲れた

しばらく行くと、石段が急になってきました。
すでに息切れしている担当者。
これを登らないと「あの辺り」にはたどり着きません。

絶景

何とか頑張って「あの辺り」まで登ってきました。
足下から目を離し、振り返ってみると、それはそれは見事な景色。
「登ってきて良かった。」
(この写真は、クリックすると拡大写真をご覧になれます。)

絶景その2

左を仰げばニセコアンヌプリ。
(この写真は、クリックすると拡大写真をご覧になれます。)

早く行くぞー

「おーい、早く行くぞー。」
宿へ戻ってみると皆さんもう宿の入り口で待っています。
「あれっ、9時出発じゃなかったんですか?」
「準備が出来たから、もう出発することにしたんだよ。」
いつの間にか担当者のボストンバックも届いています。

出発

全員揃ったので早速出発です。
「よし、じゃあ行きますか。」
怒っている人は誰もいません。みんないい人ね。

神仙沼自然休養林

本日の最初の視察先は、共和町のニセコ神仙沼自然休養林です。
神仙沼周辺は、海抜750メートルの高層湿原地帯となっており、エリア内には長沼、神仙沼、大沼の3つの池があります。
今回は、神仙沼まで行ってみることにします。

木道

エリア内には木で作られた道がつけられています。
笹が生い茂り、場所によっては木の幹がせり出しています。
(この写真は、クリックすると拡大写真をご覧になれます。)

綺麗なウルシにはトゲがある

数ある紅葉の中でも、ひときわ美しかったツタウルシ。
いくら綺麗でも、「キャー、キレイ!スリスリ。」なーんて触らないでくださいね。
後でひどい目にあいます。

川瀬さん

一緒に歩いてきた川瀬さん。突然立ち止まると1本のトドマツを指さし、
「ほら、これが凍裂の跡だよ。」
と教えてくださいました。
「30センチ以上の木じゃないと凍裂はしないんだよ。これは割れてからもう5年くらい経つかなぁ。」

凍裂

「凍裂」とは、急激な寒さで木の中の水分が凍結して膨張し、その膨張圧に耐えきれずに幹が割れてしまう現象のこと。
占冠村に住んでいる担当者も、凍裂の跡を間近に見るのは初めてです。
「へーえ、これが凍裂の跡ですか。」
「さむーい夜にね、バシーンという音を立てて割れるんだ。かなり大きな音だよ。」
そう教えてくださる川瀬さん。
「エゾマツなど他の木は凍裂しないんですか?」
「やっぱりトドマツが多いねぇ。」
「この木は材木として使えるんですか?」
「いや、ダメだね。凍裂した木は、材にするとバラバラになっちゃうんだよ。この割れ目も10センチくらいの深さがあるんじゃないかなあ。」

足早に

担当者からの質問に一通り答えると、川瀬さんはスタスタと歩き去っていきました。
先日足をケガしたばかりなのに、妙に歩みの早い川瀬さんです。

神仙沼

入り口から15分ほども歩いたでしょうか。
突然視界が開けました。
神仙沼です。
(この写真は、クリックすると拡大写真をご覧になれます。)

秋の彩り

高山植物の宝庫であると言われるこの辺り。
夏にはたくさんの高山植物が咲き乱れるのでしょう。
今は秋の紅葉がまぶしいほどです。
(この写真は、クリックすると拡大写真をご覧になれます。)

モニュメント

立ち枯れている木が1本。
まるで何かのモニュメントのようです。
この木が芽吹き、枯れ、風雪にさらされながら今の姿になるまで幾星霜。
気の遠くなるような時間が流れているはずです。

ナナカマドって何科?

帰り道、ナナカマドが見事に紅葉していました。
思わず写真を1枚。
ところでナナカマドって植物学上何科だと思いますか?

初めて知った

答えは「バラ科」
「へえー、ナナカマドってバラ科なんだ。」
担当者も初めて知りました。

ビックリした

ナナカマドの写真を撮っていると、目の前のカーブからご夫婦が「ヌッ」と出てきました。
「わあ、びっくりしたあ。」
ただ歩いてきただけなのにビックリされては相手もさぞかし心外でしょう。
「この辺に熊は出ませんか?」
「奥にもたくさん人がいますし、大丈夫だと思いますよ。」
「そうですか。ありがとう。」
お礼を言うと、ご夫婦は背丈以上もある笹藪の向こうへ姿を消していきました。

可憐な

足下を見ると、紅色のウルシの葉が一枚。
雨に濡れて光る紅葉は、1枚だけでも綺麗です。